皆さんこんにちは、金型設計製作を担当している青木です。
金型製作の中でも、主にマシニングセンタを使用する加工を担当しています。
マシニングだけではありませんが、金属を切削加工すると切粉がでます。
普段は邪魔なものとして処理をしていませんか?
しかし、切粉にも重要な役割があるのです。
粉状のものや、渦巻状、扇状など形も変わりますが、色も変わります。
色に関しては切粉が発生したときの温度によって変わります。
金属を削ると熱を発生します。
切粉はその熱を持って行ってくれるのです。
金属の材質、硬度、工具の材質、形状、切れ具合、回転数、送り速度、切込量、クーラントの種類、さまざまな条件によって切粉の状態が変わります。
ワークが熱を持ったままだと膨張してしまいます。
そのまま削って寸法を仕上げたとしても、冷めたら小さくなってしまうのです。
熱いまま加工すると工具にも負荷がかかり、異常磨耗したり刃が欠けたりします。
ワークの温度管理は最重要項目なのです。
切粉はワークや、工具、機械を守ってくれているのです。
たまには、切粉の状態も見てあげましょう。
「切粉」それはあなたへのメッセージです。

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